こんにちは、なっしゅです。
さてさて今年も年の瀬、師走となってしまいました。
それでも新しいビールの紹介はどんどん続けていきます。
今回は初めてのドイツ産クラフトビールレビューです。
ビールの国ドイツではやはり歴史ある有名ビールブランドのビールが高い支持を受けていて、クラフトビールを見かける頻度はそれほど高くありません。
そんな中、近所の市場で美味しそうな地元産(バイエルン産)のクラフトビールをいくつか発見したので今回はそのうちの一つ、Isarkindl Lager Hell(イザールキンドル)を紹介していきます!
Isarkindl Lager Hellの紹介
生産地
Isarkindl Lager Hellの生産地はドイツ南部バイエルン州の州都ミュンヘン(München)の北部近郊に位置するフライジング(Freising)です。
タイトルにミュンヘンのクラフトビールと書きましたが、厳密にはミュンヘン近郊です。
Isarkindl Lager Hellの見た目
いかにもミュンヘンなボトルデザインです。
ミュンヘン(München)の名前の由来は修道士を意味する(Mönch)であると言われていて、そのデザインがラベルに施されています。
ちなみにミュンヘン市のシティーカラーは黄色と黒です。それもデザインに取り入れられています。
そしてIsarkindlのブランドにもあるIsarとはミュンヘン市内中心を流れる川であるIsar川のことで、Kindlとはバイエルン語でKind=子の意味です。
”ミュンヘンっ子”と訳したらしっくりきます。
Isarkindl Lager Hellはラガービールの一種のヘレス(Helles)です。
しかしながらヘレススタイルのビールとしては色はかなり濃いめです。
ビールこそ透き通っていますが、色合い的にはメルツェン(Märzen)にかなり近いです。
グラスに注いでいるときに感じる香りも、ヘレスの特徴であるモルト由来の重厚な香りよりもホップ感が強めで、この点ピルスナーやメルツェンにかなり似ています。
それでは飲んでみましょう。
Isarkindl Lager Hellの味
先ほども書きましたが、」鼻で感じられる香りこそホップ感が強めでヘレスっぽさは薄いのですが、一口飲んでみるとモルトのコクの深さが感じられ、ヘレスであることがわかります。
それでもやはり飲んだ後に鼻に抜けるホップの爽やかな香りから、キャラクターはどちらかと言うとメルツェンよりで、ヘレスよりも多少ホップ由来の苦味が強めです。
後味には他のヘレススタイルビールと同様、モルトのコクと甘味がふんわりと続きますが、舌の上にはホップ感が残り続けます。
それでも決してホップ感が効きすぎているということではなく、モルトのコクとホップの香りがバランスよく調和していて、コク深さも感じられるところから、ヘレスのキャラクターもしっかりと表現されています。
Isarkindl Lager Hellはヘレスとピルスナーの中間的な味わいで、バランスの取れたいいとこ取りのビールです。
Isarkindl Lager Hell ビールレポート
ビール好きなっしゅによるIsarkindl Lager Hellの独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | ヘレス |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 5.2% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.9% |
発酵種類 – Gärung | 下面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | – |
原材料 – Zutaten | 水・大麦・ホップ・酵母 |
モルトのコクと甘味を重視したヘレスと、ホップの爽やかかつ華やかな香りを重視したピルスナーの中間的な味わいが特徴的なIsarkindl Lager Hellは、その色合いからもキャラクター的にはオクトーバーフェストビール(Oktoberfestbier)で有名なメルツェンスタイル(Märzen)のようなビールです。
アルコール度数は5.2%といたって標準的な強さです。
ボトル裏面のラベルにもバイエルンのアイコンともいえるプレッツェル(Breze)、ビール(Bier)、バイエルン帽子、白ソーセージ(Weißwurst)がデザインされていて、バイエルン産のクラフトビールであることを表現しています。
まとめ
Isarkindl Lager Hellは、ヘレス(Helles)という位置づけのクラフトビールですが、南ドイツ・オーストリア地域で愛されているメルツェンタイプ(Märzen)のような味わいのビールです。
とはいってもメルツェンはよりアルコール度数が高い(6%)ビールなので、5.2%であるIsarkindl Lager Hellはヘレスという位置づけなのかもしれません。
クラフトビールに特徴的なホップの香りを生かした味となっていて、ヘレスの特徴であるモルト由来のコクと甘みとうまく調和しているいいとこ取りのビールです。
デザイン的にも”ミュンヘンさ”がよく表現されていて、お土産等にも最適な気がします。
ボトルの王冠にもラディッシュがデザインされていて、これまたバイエルン感満載です。(バイエルンではラディッシュに塩を付けてビールのおつまみとして食べます。)
ミュンヘン近郊でしか見つけることが難しいかもしれませんが、もし見かけた場合はぜひ一度お試し下さい!
ヘレスを含むラガービールを楽しむのに最適なグラスはこちら!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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