知らなきゃ損?新規開設でも変更でも必ず得するドイツの無料銀行口座を紹介!学生もOK

知らなきゃ損?新規開設でも変更でも必ず得するドイツの無料銀行口座を紹介!学生もOK
注意!

本記事は2021年時点で口座維持費無料であったcomdirectについて紹介をしていますが、

規約の改定により口座維持費無料の条件は以下のどちらかに当てはまる方のみとなりました。

・毎月の口座入金額が700ユーロ以上でこと

または

・口座名義人が28歳未満であること

2023年2月現在、ドイツ国内のほぼすべての金融機関で、上記条件を満たす場合のみ口座維持費が無料になるように規約が改定(改悪)されています。

口座維持費が無条件で無料なのは、大手金融機関では唯一、オンラインバンクであるN26のStandardプランのみとなっております。

2023年3月現在、条件無しで口座開設費・維持費ともに完全無料のドイツで使える銀行口座は以下の記事で紹介しています。

海外で生活を始める際にほぼ全員が経験する銀行口座の開設

おそらく引っ越してきて、住民登録が完了したら次にやることは銀行口座の新規開設だと思います。

そこで問題となるのが、どの銀行が一番良いのか。

ドイツにも日本と同じようにメガバンクと呼ばれる大手の銀行や信用金庫、地元の銀行などさまざまな種類の銀行が無数に存在します。

仕事の都合で会社で指定の銀行が決められている場合は特に問題ないですが、初めてドイツに住む方に銀行選びはなかなかハードルが高いです。

そして大半の方が、「とりあえず」名の知れていて大きい銀行なら問題ないだろう。という感じでドイツ最大手のメガバンクであるドイツ銀行(Deutsche Bank)や、ドイツ版ゆうちょ銀行であるポストバンク(Postbank)で口座を開設している人が多いのではと思います。

ですがちょっとお待ち下さい!

たかがただの預金口座(ドイツではGirokontoという)、されど預金口座なのです。

ドイツでいま最もおすすめの銀行は、Comdirect銀行(コムディレクト)です。

他の銀行と違ってComdirect銀行の何が特別なのか?と思う方も多いと思います。

この記事では、ドイツ生活で必須となる銀行口座で最もおすすめかつ得する銀行であるComdirect銀行の紹介と口座利用のメリットを紹介します。

これからドイツで新たに生活を始める方はもちろん、すでにドイツ在住で他の銀行を使っている方で銀行口座の追加開設や変更を考えている方向けに「ドイツで最強の銀行口座」を紹介します!

目次

Comdirectってどんな銀行?

comdirect cards 1

冒頭でも名前を紹介しましたが、ドイツで銀行口座を開設するならまずはComdirect銀行です。

Comdirect銀行は、ドイツ銀行(Deutsche Bank)と同様、ドイツのメガバンクであるコメルツ銀行(Commerzbank)が1994年に出資し設立されたオンラインバンキング専門の銀行です。

2020年11月に設立元かつ親会社であったコメルツ銀行がComdirect銀行を「再び」吸収合併し、現在は社名及びサービス名のみが残っています。

すなわち、Comdirect銀行はドイツのメガバンクであるコメルツ銀行のオンラインバンキング部門ということになります。

オンラインバンキングを専門に扱う銀行としてComdirect銀行は国内第3位の大きさを誇っています。

オンラインバンキングって大丈夫?

Online-banking

さて、Comdirect銀行はオンラインバンキングを専門にしているため、窓口やATMを有する銀行支店が存在しません

日本国内にもここ最近多くのオンラインバンキング専門の銀行が誕生し、その利便性や手数料の優遇、各種他分野のサービスとの連携などで注目を集めています。

日本で有名なオンラインバンキング専門の銀行だと、イオン銀行やソニー銀行があります。ですが日本のオンラインバンクは従来型の銀行と提携しており、その支店を利用して口座の管理やサービスを受けられるようになっています。

ドイツでオンラインバンキングを利用する場合も基本的には提携銀行の窓口を利用するという形になります。

ここでまずComdirect銀行を選ぶ最初のメリットです。

先ほども書いたように、Comdirect銀行はドイツのメガバンクであるコメルツ銀行(Commerzbank)の傘下にあります。(現在は完全に吸収されて一つの銀行です。)

これによりドイツ全土に数多くあるコメルツ銀行のATM及び支店のすべてが使えます!

ATMの利用はもちろんのこと、窓口が必要となる口座の管理なども全てコメルツ銀行の支店で行うことができます。

もちろん大半の口座管理や送金、預貯金管理はオンラインで完結することが可能ですが、どうしても必要な場合はコメルツ銀行の支店を利用することが可能です。

オンラインバンキングの銀行でこれほどの支店を利用できる銀行はありません。

Comdirect銀行を利用するメリット

For free

もうすでに1つメリットを紹介しましたが、Comdirect銀行を利用するメリットはまだあります。

① 預金口座(Girokonto)の維持費が無料(条件あり)

まず銀行口座を開設する際に最も意識するところが口座利用料や維持費の有無だと思います。

日本で預金口座の維持費だなんて滅多に耳にしないので、普通預金口座にも維持費がかかるのかと思う方も多いとは思いますが、ドイツではざらです。

口座や預金の管理をするのに銀行側もコストがかかっているのでそれを回収したいがための施策なのだと思いますが、そもそもお金を預けるのはこちらで、それを運用するはずの銀行が顧客に口座の維持費を請求するのもおかしな話なのですが…。

試しにドイツ最大手、ドイツ銀行(Deutsche Bank)の普通預金口座(Girokonto)を見てみましょう。

Deutsche Bank 口座比較
出典:Deutsche Bank公式

高校生、職業訓練生(Azubi)、大学生向けの学生口座こそ維持費無料となっていますが、通常は6.90ユーロ/月が維持費として請求されます。金利もつかないこのご時世で年間80ユーロ以上を口座を維持するためだけに払うのはもったいないです。

ちなみに最もサービスの質が高いプラン(といってもゴールドランクのクレジットカードがつくだけですが)はなんと13.90ユーロ/月もかかります。

ドイツ版ゆうちょ銀行であるポストバンク(Postbank)でも最も標準的な普通預金口座の維持費が1.90ユーロ/月かかります。

ドイツ銀行と比べればまだ優しい方だと思いますが、そもそも預金口座の維持にお金を払う必要なんて無いのです。

Comdirect銀行の普通預金口座(Girokonto)で維持費がかかることはありません。

学生でも職業訓練生でも大学生でもサラリーマンでもフリーランスでも、口座の開設費用及び維持費はComdirect銀行なら無料です!

comdirectの口座維持費無料は条件あり!

規約の改定により口座維持費無料の条件は以下のどちらかに当てはまる方のみとなりました。

・毎月の口座入金額が700ユーロ以上でこと

または

・口座名義人が28歳未満であること

2023年2月現在、ドイツ国内のほぼすべての金融機関で、上記条件を満たす場合のみ口座維持費が無料になるように規約が改定(改悪)されています。

口座維持費が無条件で無料なのは、大手金融機関では唯一、オンラインバンクであるN26のStandardプランのみとなっております。

② 口座開設と合わせて無料のクレジットカードもしくはデビットカードが付帯

comdirect cards 2
出典:Comdirect公式

Comdirect銀行で普通預金口座(Girokonto)を開設すると、預金口座と紐付いたキャッシュカードであるGirokarteがついてきます。

ドイツではこのGirokarteのことをEC-Karteとも呼んでいて、クレジットカード決済やデジタル決済の浸透率が著しく低いドイツでは今でもこの「キャッシュカード払い」が根強い支持を得ています。

というのも恐らく、年会費無料のクレジットカードが日本のようには存在せず、クレジットカード決済のメリットも少ないドイツでわざわざクレジットカードを持つ必要があまりないのです。

ドイツ生活でより得をするドイツ国内発行のクレジットカードの紹介はこちら

ですが、もしも年会費無料でクレジットカードがついてくるとしたらラッキーですよね。

なんとComdirectの普通預金口座(Girokonto)には、無料のクレジットカードもしくはデビットカードがついています!

使っても使わなくてもカードの年会費はずっと無料なので一応持っておくというだけでも問題ありません。

キャッシュカードであるGirokarteは口座開設時に必ず入手可能ですが、クレジットカードに関しては所定の所得証明と信用情報審査があります。クレジットカードの審査が通らない場合、デビットカードの申込みが可能です。

ドイツ銀行では高額な口座維持費を払わないと取得することができなかったクレジットカードが、Comdirect銀行なら無料で付帯します。

ちなみにComdirect銀行の普通預金口座に付帯しているクレジットカードの国際ブランドはVISAです。

学生さんやクレジットカード初心者の方におすすめのドイツのクレジットカードはこちら

③ 口座付帯のクレジットカード(デビットカード)がユーロ以外の国で強い!

Foreign Currency Exchange 1

Comdirect銀行の普通預金口座(Girokarte)に年会費無料のVISAクレジットカード(学生さんや所得証明ができない方はデビットカード)がついてくると紹介しました。

この口座に紐付いたクレジットカード及びデビットカードが、日本を含むユーロ以外の国でとても使えるカードとして化けます。

Comdirect銀行が普通預金口座とともに発行するこのカード、なんとユーロ以外の通貨を現金で引き出す際の手数料が無料なのです。

つまり、Comdirect銀行の口座にあるユーロを、その日の為替レート通りに訪問国通貨で引き出すことが可能です。

例:1ユーロ100円だと仮定して、日本でComdirect銀行のVISAカード(クレジット/デビットどちらも可)を利用して50,000円を引き出すと、かかる費用は500ユーロ(+日本の銀行やATMの手数料)。
日本へよく渡航する場合はこれ以上ないメリットです。
ユーロを事前に日本円へ両替する必要もなく、日本で必要なときに必要なだけ引き出せます。
Comdirect銀行のこのVISAカードを利用して日本のATMから日本円を引き出す場合、おすすめはセブンイレブン内にあるセブン銀行のATMです。
引き出し手数料は10,000円未満であれば110円、それ以上で220円であったと記憶しています。(つい最近までこの手数料もありませんでしたが残念ながら改悪です。)
しかし手数料が発生したとしても、両替するよりはるかに安く済みます。
ここでは日本を例にお話していますが、Comdirect銀行のVISAカードを使えばユーロ以外の通貨の国であればどこでも両替手数料は無料です。EU加盟国の通貨が異なる国(チェコやポーランド等)でも同様です。

一つだけ注意点!

Comdirect銀行のVISAカードを使った場合に無料になるのは他通貨を現地で引き出したときの両替手数料のみです。

このVISAカードを使って現地で決済をすると、「現金の引き出し」ではなく「現地通貨決済」となってしまうため別途手数料(利用金額の1.75%)が発生します。

また、ユーロを使用している国(イタリアやフランス等)では逆に、このVISAカードを使って現地で現金(ユーロ)を引き出すと手数料が発生します。そのため、ユーロを使用できる国では現金を引き出さずにクレジット決済をするのが懸命です。

Comdirect銀行のVISAカードは、通貨がユーロ以外の国では訪問先で現金をATMから引き出すためだけに使うこと。現地にてこのカードでクレジット決済をすると別途手数料(1.75%)が発生します!
逆に通貨がユーロの国(イタリア、フランス等)では、現金を引き出す際に手数料がかかるため、クレジット決済をすること。ユーロでのクレジット決済なので手数料は一切発生しません。
少しややこしいですが、もっと簡単にまとめると、
ユーロを使用できる国では現金を引き出さずにクレジット決済。
日本を含むユーロ以外の通貨の国ではクレジット決済はせずに現金を引き出す際にカードを利用する。
このように使い分ければ、Comdirect銀行のVISAカードは両替手数料やその他無駄な費用を抑制することができる強力なカードとなります。

④ 無料ATMネットワークCash Groupに加盟。無料で使えるATMはドイツ国内で9,000台以上!

Cash Group加盟の印であるマーク
Cash Group加盟の印であるマーク

Comdirect銀行は、コメルツ銀行(Commerbank)の支店及びATMが全て利用可能ということを紹介しましたが、ATMに至ってはさらに利用可能なものがあります。

Comdirect銀行を傘下に収めるコメルツ銀行は、ドイツ国内で3番目に大きい国内無料ATMネットワークであるCash Groupに加盟しています。このCash Groupに加盟している銀行のキャッシュカード(Girokarte)は、他の加盟銀行のATMを無料で利用することができます。

現在Cash Groupに加盟しているのはドイツ銀行(Deutsche Bank)、コメルツ銀行(Commerzbank)、ポストパンク(Postbank)、ユニクレジット銀行(UniCreditbank、ドイツではHypoVereinsbank)とその傘下の銀行です。

大手の銀行がほとんど加盟していて、むしろCash Groupに加盟していないのはSparkasseくらいではないでしょうか。

ということで、Comdirect銀行の口座及びキャッシュカード(Girokarte)があれば、ドイツ銀行だろうがポストバンクだろうが、Cash Group加盟銀行のATMであればどこでも利用することができるのです。

わざわざ維持費まで払ってドイツ銀行やポストバンクで口座を持つことがますます無意味な気がします。

さらに!

Cash Groupに加盟しているUniCredit銀行はEU加盟国内に広く展開しているので、例えばイタリアのUniCredit銀行でComdirect銀行のキャッシュカード(Girokarte)を使ってユーロを引き出すことも無料で可能です。

唯一の注意点は、マイナス金利のせいもあってかATMから現金を引き出す際は無料なのですが、ATMへの入金は月毎に回数制限が設けられており、超過すると「入金手数料」なるものが発生します。

銀行にお金を預けるのにお金を払うという摩訶不思議な現象が発生するのでこの点ご注意ください。

さいごに

「ドイツ最強」の銀行、Comdirect銀行で口座を開設するメリットを紹介してきました。

そのメリットを今一度簡潔にまとめると以下のようになります。

  • Comdirect銀行は支店を持たないオンラインバンクだが、メガバンクであるコメルツ銀行(Commerzbank)の全銀行支店及び窓口が使用可能!
  • 学生でもフリーランスでも、普通預金口座(Girokonto)の維持費は条件付きで完全無料!
  • 普通預金口座を開設すると、キャッシュカード(Girokarte/EC-Karte)はもちろん、無料のクレジットカードもしくはデビットカード(VISAカード)が付帯!
  • 付帯する無料VISAカードは、ユーロ以外の通貨を使用する国で現地通貨を引き出す際に両替手数料無料で使用可能!

これだけのサービスが無料でついてくる銀行口座は他にはありません。

1つだけ、Deutsche Kreditbank(DKB)という銀行が同じようなメリットを持っている維持費無料の普通預金口座(Girokonto)を提供していますが、開設時の審査が厳しく学生や職業訓練生など、定期的な収入がない、または少ない場合に開設ができないことがあります。

実際に私もComdirect銀行の口座を開設する前にDKBで口座開設の申し込みを試みましたが、当時は職業訓練生であったため(月収600ユーロ程度)、口座開設ができませんでした。

その直後にDKBを諦めて、Comdirect銀行で口座申込みをしたのですが、こちらは問題なく開設でき、さらにVISAカード(デビットカード)までつけてくれました。

この経験からも、Comdirect銀行の口座はドイツで銀行口座を必要とする全ての方へおすすめできる普通預金口座となっています!

ドイツで新規口座開設を考えている方、もしくは他行の口座を持っていて「乗り換え」を検討している方、Comdirect銀行を検討してみてはいかがでしょうか?

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

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