なっしゅです。
このライオンマークはどこにいてもよく目にしますよね。
日本でも缶タイプのLÖWENBRÄU(レーベンブロイ)は比較的どこにでも販売されているところを見かけ、日本でもドイツビールとしてかなり定着していると感じます。
(少し前に生産ライセンスが変わったと思いますが、まだ日本にもあると思います。)
名前のドイツ語表記が目立つため、ドイツ以外でLÖWENBRÄUを見かけると、これぞドイツビールという印象を強く受けます。
LÖWENBRÄUも6大ミュンヘンビールの一つです。
歴史は他のミュンヘンビールと比べるとまだまだ浅いほうですが、それでもこれだけ世界的に有名なので、ドイツビールといえばLÖWENBRÄU!というブランドとなっています。
それではLÖWENBRÄUを見ていきましょう!
LÖWENBRÄUの基本情報
ヘレス
これはもう説明しなくても良いぐらい有名なザ・レーベンブロイ。オリジナルヘレスです。
日本では缶で販売されていますが、地元ドイツではビンが主流です。
色はヘレスなので薄い黄金色で、ホップの香りも控えめです。
白ビール
ミュンヘンの醸造所ということで、もちろん白ビールも造っています。
とはいってもミュンヘンの街なかでLÖWENBRÄUの白ビールを飲んでいる人はあまり見かけませんね。
圧倒的に他の白ビールのほうが人気ですが、スーパーとかではよく見かけます。
アルコールフリー
そして最近流行りのアルコールフリービールもあります。
Schankbierと言われる部類で、ドイツ、オーストリアならではの分類です。
ラガータイプのビールで、麦汁の比重が7%から11%程度のものをSchankbier(シャンクビア)呼びます。アルコールの有無は関係ありません。
その他季節もの
季節ものの代表的なものといえばやはりオクトーバーフェストビールです。
これ以外にも、Starkbier(強ビール)やDunkel(デュンケル)などのタイプのビールもあります。
6大ミュンヘンビールの一つであるがゆえに、ミュンヘンで飲まれているビールはほぼ一通り揃っています。
LÖWENBRÄUの歴史を軽く振り返る
LÖWENBRÄUの始まりとなる醸造所が”pierprew”という名で初めて歴史の記録に登場したのは1524年のことです。当時はまだLÖWENBRÄUという名はありませんでした。
1746年、ミュンヘン市のビール年鑑に初めてLÖWENBRÄUという名で醸造所が登録されます。
1818年にGeorg Breyという醸造家が醸造所を購入。ここから飛躍的にLÖWENBRÄUは成長を遂げ、当時ミュンヘンで最も大きい醸造所となります。
10年に満たない間でLÖWENBRÄUはさらなる成長を遂げ、1827年には生産設備を拡大するためにミュンヘン市内に新たな醸造所を建設します。
現在では醸造所のすぐ近くに有名なLöwenbräukellerがあり、食事を楽しむことができます。
1848年、LÖWENBRÄUはボックビールの醸造許可を得て、その生産のリーダー的存在となります。
1851年には、Georg Breyの息子であるLudwig Breyによってすべての醸造事業がこの新しく建設した製造拠点へと移されます。
1864年までにLÖWENBRÄUはミュンヘンで消費される全ビールのおよそ4分の1を製造するほどの巨大醸造所となります。
1883年に、上記にもあるLöwenbräukellerが醸造所のすぐ近くにオープンします。
1886年にはあの有名なライオンマークが商標登録されます。
その後、第一次世界大戦が勃発。ビールの生産も少なからずダメージを受け、原材料を抑えた”薄いビール”の生産をします。
戦後復興が進んだ1927年、LÖWENBRÄUは初めて白ビールの生産を開始。
その後第二次世界大戦が起こるまでの間、LÖWENBRÄUは輸出事業を大きく手掛け、あの有名な飛行船、ツェッペリン号の中でもLÖWENBRÄUのビールが提供されていました。
戦後初めて輸出を再開した国はスイスで、その後も世界各国にビールの輸出を再開します。
この時からすでにLÖWENBRÄUの国際戦略は他のミュンヘンの醸造所よりも進んでいて、1997年には6大ミュンヘンビール醸造所の一つ、SPATENと統合します。
そして2004年からはSPATEN-FRANZISKANERと共に世界最大規模のビールメーカーグループであるInBevの一ブランドとして、世界中にLÖWENBRÄUのビールを提供しています。
まとめ
振り返ってみると、ミュンヘンで愛飲されていることはもちろんのこと、世界ではより名の知られたミュンヘンビールであることがわかりました。
きっと”LÖWENBRÄU”といういかにもドイツな名前が、世界中のビール好きを魅了しているに違いありません。
日本でもよく見かけるビールなので、ぜひ一度ご賞味ください!
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