前回に引き続き、Erdingerを紹介するなっしゅです。
ドイツ産白ビールブランドでおなじみのErdinger(エルディンガー)は、白ビール(Weißbier/Weizen)専門の醸造所として様々な種類の白ビールを生産しています。
時が経つにつれて、歴史ある醸造所もそのビールの味に改良を重ねてより良いものを造っていきます。
そうとなれば創業当時のビールとは別物になっていくのは当たり前のことです。
今回紹介するErdinger Urweisse(エルディンガーウアヴァイセ)は、Erdingerが創業を始めた当時のレシピを参考にして復元されたビールです。
”Urweisse”の”Ur”には、”古い”という意味があります。その名の通り直訳すると”古いビール”となりますが、決して中身が古いわけではありません。
創業当時のレシピを参考に醸造された”復刻版”白ビールであるErdinger Urweisse、果たしてどんな味なのでしょうか…
それでは見ていきましょう!
Erdinger Urweisseの紹介
生産地
ERDINGERブランドのビール生産はすべてドイツ南部バイエルン州ミュンヘン近郊のErding(エルディング)で行われています。
地理的にはミュンヘンの北東およそ30キロのところに位置しています。
Erdingerについて詳しくはこちら!
Erdinger Urweisseの見た目
言葉では伝えにくいので、Erdingerで最も一般的に知られているオリジナルのErdinger Weißbierと画像で比較してみましょう。
Erdinger UrweisseはオリジナルのErdinger Weißbierと比較してオレンジ色っぽい濃く暗い色をしているのがわかります。
Dunkel(デュンケル)まではいきませんが、オレンジ~茶色のような暗めの色をしています。
オレンジ色が強めの白ビールといえば、Franziskaner Weissbier(フランツィスカーナー)と似ている点でもあります。
Franziskaner Weissbierについて詳しくはこちら!
泡立ちは白ビールなので粘りのある泡がもこもこと立ち上がります。
白ビール特有の芳醇な香りもグラスに注いでいるときから感じることができます。
炭酸はオリジナルよりも若干強めな印象があり、シュワシュワ感が際立っています。
グラスの中を立ち上る気泡が見た目に華を添えます。
それでは実際に飲んでみましょう。
Erdinger Urweisseの味
白ビールの特徴である芳醇な香り、いわゆる”バナナ感”はグラスにい注いでいるときから感じることができ、この点はオリジナルオリジナルのErdinger Weißbierと変わりありません。
創業当時の香りは今でも守られているということですね。
それでは一口目。
ビール自体の色はかなり違いがありましたが、飲みはじめの基本的な香りや味はオリジナルのErdinger Weißbierとほとんど違いは感じられませんでした。
しかし飲み進めていくにつれて、モルトと小麦由来のコクと香ばしさが段々と強くなっていきます。
色が濃い分、オリジナルのErdinger Weißbierよりも”バナナ感”は落ち着いていて、キャラメルのような風味を舌の上に感じることができます。
また、炭酸もやはり強めでオリジナルよりも爽快感があります。
この芳醇な果物のような香りが落ち着いていることもあって、白ビールにしては後味すっきり、キレもあります。
白ビールの特徴的な甘みとコクを楽しみつつ、すっきり感とキレも両立されたバランスの取れた白ビールです。
ホップ感はほとんど感じられず、苦味やクセもないのでとても飲みやすいビールの一つです。
Erdinger Urweisse ビールレポート
ビール好きの筆者なっしゅによるErdinger Urweisseの独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | 白ビール |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 4.9% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.9% |
発酵種類 – Gärung | 上面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | 175 kJ / 42 kcal |
原材料 – Zutaten | 水・小麦・大麦・ホップ・酵母 |
Erdinger Urweisseは、見た目こそオリジナルのErdinger Weißbierよりも濃い色をしていますがクセもなく、アルコール度数も4.9%とオリジナルと比較しても少なめです。(オリジナルは5.3%)
しかしその原料として使われているローストモルトの香りがより深いコクと香ばしさを表現していて、ふんわりとしたキャラメルのような香りを楽しむことができます。
そして何より、炭酸がオリジナルと比較して強めに入っているので、爽快感とキレがあり、白ビールにしてはさっぱりとした後味が特徴的なビールです。
まとめ
Erdinger Urweisseは、オリジナルであるErdinger WeißbierとErdinger Dunkelのちょうど中間的な位置づけなのだと感じました。
Erdinger Dunkelについて詳しくはこちら!
Dunkelほどモルト感を強調した味ではないけれど、ローストモルトの優しい風味を活かしつつ、白ビールの特徴である芳醇な果実のような香りを両立。
そして強めな炭酸でキレとのどごしもありすっきりとした味わいが特徴的なビールです。
すっきりした後味と白ビールの旨味を両立したビールを探しているのであれば、ぜひ一度試していただきたいビール、それがErdinger Urweisseです。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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