今も増えるドイツのビール醸造所。いくつあるか知っていますか?

brewery
なっしゅ

醸造所と聞くと古くからある老舗が多いイメージをもっている、なっしゅです。

突然ですが、ドイツにどのくらいのビール醸造所があるか知っていますか?

なんてったって”ビールの国”ですから、そりゃもうたくさんあるはずです。いや、あります。

スーパーとかに陳列してあるビールの種類を見ても、ものすごい数の醸造所があることが想像できます。

2019年時点でドイツ国内にはなんと1548の醸造所があります。

しかもその醸造所の数は今でも年々増加しているというから驚きです。

今回はドイツにあるビール醸造所について、ドイツ国内におけるビールの生産量と合わせて見ていきましょう。

ビールの国”ドイツの、国内ビール事情がよくわかりますよ!

目次

ドイツ国内におけるビール醸造所の数

malt
ビール製造には欠かすことのできない原料であるモルト

先ほども書いたように、2019年現在でビールの醸造所は1548存在しています。

ドイツには16の州と特別市があるので、単純に計算しても各州に96ほどの醸造所があることになりますね。

ちなみに2018年時点では1542の醸造所があり、1年間で6つ醸造所が増えています

更にさかのぼって20年前、1999年には1281の醸造所があったことから、この20年間では267の醸造所が新たに造られたということになります。

ドイツ国内州別醸造所数トップ3
  • No.1 バイエルン州 647
  • No.2 バーデンヴュルテンベルク州 210
  • No.3 ノルトラインヴェストファーレン州 162
ドイツ国内州別醸造所数トップ3

No.1 バイエルン州 647
No.2 バーデンヴュルテンベルク州 210
No.3 ノルトラインヴェストファーレン州 162

現在のところ主にドイツ北部地域、ハンブルク市(Hamburg)やシュレスヴィヒホルシュタイン州(Schleswig-Holstein)、そして西部ノルトラインヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen)で醸造所の数は増加しています。

中部及び南西部のヘッセン州(Hessen)やラインラントプファルツ州(Rheinland-Pfalz)、ザールラント州(Saarland)にはビールの醸造所は少ない傾向があります。

このエリアで有名なのはドイツワインですね。

モーゼル地方(Mosel)やプファルツ地方(Pfalz)産の白ワインであるリースリング(Riesling)がドイツワインの代表ともいえます。(私はビール人間なので、ワインはそこまで詳しくないですが…笑)

そしてドイツ国内で最も多い醸造所を抱えているのが、バイエルン州(Bayern)です。

これはもう当たり前ですね。ビールを水のように飲む人たちがごろごろいます。

醸造所も数多くないとBayern(=バイエルン人の意)を満足させることができないですからね。笑

バイエルン州内には2019年現在、647の醸造所があります。2.3軒に一つはバイエルン州にあることになりますね。

2位は首位のバイエルン州と大きく差がありますが、お隣のバーデンヴュルテンベルク州(Baden-Württemberg)となっています。州内の醸造所数は210です。

日本国内においても、クラフトビールの流行によってマイクロブルワリーが数多くありますね。

それでもおよそ500程度の醸造所数です。これに大手ビールメーカーの醸造施設や工場を加えたとしても、ドイツのビール醸造施設数には遠く及ばなさそうです…。

ドイツ国内のビール生産量

Super market beer
ドイツのスーパーに並ぶ数々のビール

さて、ビールの醸造所数がこれだけあること、さらに年々その数が増加していることを鑑みれば、ドイツビールの生産量は毎年大きく右肩上がり!

…と、普通ならそう思いますよね。

実はその逆です。

生産量自体は減っているのです。

2019年のドイツ国内におけるビールの総生産量は推定約9200万ヘクトリットル(hL)。

1hLは100Lなので…

92億リットル

ちなみにアルコールフリービールはこれに含まれていません

日本では2018年におよそ51億リットルのビールが生産されたようなので、約2倍です。

東京ドーム何杯分かはわかりません。 

それでもおよそ20年前の1999年には、ドイツ国内で109億リットルのビールを生産していたようなので、-15%程度減少しています。

現在のビール生産量は、1975年レベルの生産量だと言われています。

(とはいっても1975年のデータというと、今は無き西ドイツ時代のデータなので、一概に比較はできないと思いますが。)

やはり健康志向の高まりなどで、ビールの消費量が落ち込んでいるのでしょうか。

日本では酒税、ビール税、消費税…(まだなんかあったっけ?)と、そもそもビールの値段が高いし、発泡酒や、いわゆる第3のビールのクオリティも年々高くなってきているので、生ビールの消費が落ち込むのもわかります。

私はビールを飲まないと不健康になる(医学的には知らんが、勝手にそう思い込んでいる。)ので、ビールは欠かせません。(ドイツに住んでて良いこと、一つ発見。)

まあそれでも、ドイツのビール生産量はダントツで欧州No. 1です。

ヨーロッパのビール生産量トップ5(2019)

No. 1 ドイツ   92億リットル
No. 2 ロシア   78億リットル(2018)
No. 3 英国    42億リットル
No. 4 ポーランド 41億リットル
No, 5 スペイン  38億リットル

しかし上には上がいます。

世界の壁は高い…

世界のビール生産量トップ5(2019)

No. 1 中国    381億リットル
No. 2 米国    215億リットル
No. 3 ブラジル  141億リットル
No. 4 メキシコ  119億リットル(2018)
No, 5 ドイツ   92億リットル

なんと中国のビール生産量が世界第1位で、その量ドイツの約4倍の381億リットル。途方もない量のビールですね。

まとめ

いかがでしたか?

これでいかにドイツがビールの国と言われている所以がわかりましたね。

醸造所の数が増えているのにも関わらず、年間生産量が減っていることは驚きでしたね。

そしてビールの世界の壁は非常に厚く、そして高い…

アメリカ、メキシコビールはそれなりに名の知られたものがありますが、ブラジル、中国ビールにはかなり疎いので(青島ビールくらいかなここで手に入るの…)、発見したとき、もしくは飲みに行ったときにはまたレビューする予定です!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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