栓抜きが手元にない時はHACKER-PSCHORRを選ぶ、なっしゅです。
他のミュンヘンビールには見ない、フリップトップタイプのボトル栓が目を引くビール、HACKER-PSCHORR。
栓抜きが手元になくても、片手で開けられるので便利です。笑
でもそれだけではありません!HACKER-PSCHORRも偉大なる6大ミュンヘンビールの一つです。
そのバラエティ豊富なビールの数々、ザ・ミュンヘンと言わんばかりのボトルデザイン。
(ロゴの背景までしっかりとバイエルンデザイン。)
あまり聞き慣れないブランドかもしれませんが、しっかりとそのブランドを地元ミュンヘンでは確立しています。
ちなみにHACKER-PSCHORRのモットーは、”Himmel der Bayern”(バイエルンの空)。
晴れた日のバイエルンの青空と白い雲のように、HACKER-PSCHORRのビールも清々しく心地よい味です。
それではHACKER-PSCHORRを見ていきましょう!
HACKER-PSCHORRの基本情報
まあたくさんの種類があります、笑
全部で13種類です。(アルコールフリーとかRadlerとか…)
ヘレス
これはもう外せませんね!
ミュンヘンビールと言えばヘレス!
HACKER-PSCHORRのヘレスはかなり淡白な味わいで、ホップの苦味も抑えられていて飲みやすいです。
のどごしなめらか、ローストされた麦のような香ばしい香りが鼻を抜けます。
アルコール度数は5.0%。
至って標準的なヘレスビールです。
白ビール
Naturtrübで、酵母による自然な濁りが特徴的なHACKER-PSCHORR Hefe Weißeと、
ボトリング前に酵母を濾過したクリアタイプの白ビールであるHACKER-PSCHORR Stern Weißeの2種類があります。(この他にもアルコールフリーがあります)
アルコール度数はHefe Weißeが5.5%。
Stern Weißeは5.1%と若干抑え気味です。
モルトと小麦のコンビネーションが、ふんわりと甘いナッツのような後味を生み出します。
季節ものとか
オクトーバーフェストビールや、春先に出てくる強いやつ(Starkbier)ももちろんあります!
HACKER-PSCHORRオクトーバーフェストビールについてのレビューはこちら!(近日公開予定…)
その他にも、Radlerや、そのアルコールフリー、自然素材を取り入れたナチュラルラドラー(Natur Radler)などなどがあります。
HACKER-PSCHORRの歴史を軽く振り返る
HACKER-PSCHORRの歴史は1417年、ミュンヘン市内のSendlingerstraßeとHackenstraßeの角にあった醸造所から始まりました。
現在その場所は、Altes Hackerhausとしてビアホールとなっています。
1793年、Joseph Pschorrとその妻のMaria Theresia Hackerが義理の父であるPeter-Paul Hackerから醸造所を買取り、発展に大きく貢献します。
そして19世紀の始まりまでに、HACKER-PSCHORRはミュンヘンでも有数の醸造所へと成長します。
1813年には、Landsberger Straßeの所有地地下に、ドイツ最大となる地下醸造施設、Hacker-Kellerを建設。
その広さなんと4,000平方メートル、ビールおよそ350万リットルが一度に貯蔵できる大きさです。
地下で醸造できることで、常に一定の低温を保つことができ、ラガービールの生産効率は飛躍的に向上します。
Joseph Pschorrの死後、醸造所は彼の子孫へと相続され、その息子のGeorgとMatthiasがそれぞれPSCHORR醸造所とHACKER醸造所として別々に営業を続けます。
二人とその子孫は更に醸造所の拡大と先進技術の導入を続け、1873年、Carl von Lindeによる製氷機を製造施設に導入。
1864年から1894年の30年間で、ビールの生産量はおよそ3倍にまで増加します。
その後、2度の大戦を乗り越え、1974年に2つの醸造所はHACKER-PSCHORRとして統合。
1979年に投資家のSchörghuberが株式の過半数を取得し、経営は同氏のグループ会社であるSchörghuberGroupに委ねられます。
その後経営統合を繰り返し、現在はPAULANER Brauerei Gruppeの一員として現在に至ります。
HACKER-PSCHORRとPAULANERは現在、Ohlmüllerstraßeにある同じ醸造所にて生産されています。
まとめ
歴史を振り返ると面白いですね。
きっとPAULANERと同じ生産拠点で製造しているからこそこんなにも種類があるのだと思います。
よくみてみると、Natur Radlerとかって、PAULANERにもありますからね笑
フリップトップのボトルは飲み歩きには最高です。(推奨してはいない。笑)
片手で開けられますし、もう一度ボトルを閉めることもできます。
でもぬるくなると美味しくないのでなるべく飲み切ることをおすすめします!笑
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