年明けから色々とバタバタしていて、およそ1ヶ月ぶりのビール紹介となります。コロナの影響もあり、新たなビールを探すのもなかなか大変なのが現状です…。
こんなご時世ですが、私がこのブログでビール紹介をしていることを覚えていてくれた友人がミュンヘンではまず見かけることのないビールを送ってくれました!
それが今回ご紹介するピルスナー、Hohenfelder Pilsenerです!薄めの色でありながら、ホップ感強めのキリッとした味が特徴のピルスナーです。
それではHohenfelder Pilsenerの紹介をしていきたいと思います!
Hohenfelder Pilsenerの紹介
Hohenfelder Pilsenerの生産地
Hohenfelder Pilsenerの生産地はドイツ西部ノルトラインウェストファーレン州のランゲンベルク(Langenberg)です。
近隣の大きい街としてはドルトムント(Dortmund)やミュンスター(Münster)、パーダーボルン(Paderborn)などがあります。
このあたりの地域はドイツのメジャーピルスナーが多く生産されている地域でもあり、
南行けばヴァルシュタイナー(Warsteiner)の醸造所があるヴァルシュタイン(ヴァルシュタイン)、
さらに南へ行くと同じくピルスナーで有名なフェルティンス(Veltins)の醸造所があるメシェデ(Meschede)があります。
ドイツの一大ピルスナー生産地と言っても過言ではないでしょう。
Warsteinerについて詳しくはこちら!
Veltinsについて詳しくはこちら!
Hohenfelderの歴史
1845年、バイエルン州のウンターフランケン地方で醸造を学んだKonrad Hermann Lappmannによって醸造所としての礎が築かれます。
創業時の名は”Bayerische und Exportbrauerei”で、当時創業者が醸造を学んだバイエルンにある醸造所の力を借りてLangenbergで醸造を始めます。
1847年、醸造所の名前を創業の地であるLangenfeldに昔から伝わる地名であるHohenfeldeに変更し、”Bierbrauerei Hohenfelde”(Hohenfeldeのビール醸造所)となります。
1919年に醸造所の所有者が変わり、経営がSchütze家によるものとなります。
同家族による経営は現在まで変わらず、100年以上変わらぬ家族経営醸造所としてHohenfelderは生産を続け、地元の人々に愛され続けています。
Hohenfelder Pilsenerの見た目
ピルスナーとしてはかなり薄めの色をしています。ヘレス(Helles)の色合いにとても近いです。
しかしながらグラスに注いだときに香るホップの爽やかな香りは、間違いなくピルスナーのものです。
泡立ちはラガービール特有のもので、もこもこと良く立ちますが、消えるのも早いです。
それでは実際に飲んでみましょう!
Hohenfelder Pilsenerの味
まず最初の一口。
口当たりはとてもさっぱりしていて淡白です。
ホップ感豊かで、鼻に抜けるその香りの中に僅かですが辛口の白ワインのような香りを感じることができます。
飲み進めていくにつれてホップ感重視の淡白な味からモルトの香ばしさが相まって心地よい口当たりに変化してきます。
舌の上にはホップの爽やかな苦味が残りますが、モルト由来のふんわりとした甘みがその苦味を和らげるため、不快な苦味は全くありません。
後半にかけてはモルト感も増してきますが、それでもピルスナーのキャラクターはブレることなくしっかりとしていてキレがあります。
Hohenfelder Pilsener ビールレポート
ビール好きの筆者なっしゅによるHohenfelder Pilsenerの独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | ピルスナー |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 4.8% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.6% |
発酵種類 – Gärung | 下面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | 169 KJ / 40 Kcal |
原材料 – Zutaten | 水・大麦・ホップ・酵母 |
Hohenfelderの醸造所が創立当時バイエルンからの醸造技術を基にビールづくりを始めたからでしょうか。
淡白でキレのあるピルスナーのキャラクターの中にヘレスのようなモルト由来の重厚感が見え隠れする、Hohenfelder Pilsenerはそんな特徴を持つビールです。
モルト感を維持しつつ、ホップ由来の爽やかな苦味をベースとした淡白かつキレのある味を持ち合わせているHohenfelder Pilsenerは、さっぱり感とキレ重視のピルスナーと、モルト由来の柔らかく香ばしい風味が特徴のヘレスの良いとこどりをしたビールでもあります。
アルコール度数は4.8%と、ピルスナーとしては標準的な強さです。
さいごに
Hohenfelder Pilsenerは、ドイツの一大ピルスナー生産地で150年ほど続く家族経営の醸造所で造られているピルスナーです。
ピルスナーとヘレスのキャラクターをかけ合わせた風味の中に、ピルスナーの特徴である淡白さとキレをしっかりと残したすっきり感重視のビールです。
また、その爽やかなホップ感のなかには、辛口の白ワインのようなさっぱりとした香りを楽しむことができます。
南ドイツ地域ではまず見ることのないビールですが、西ドイツ地域を訪れる機会があればぜひお試しいただきたいピルスナーです!
ピルスナーの風味をより楽しむためのおすすめビールグラスはこちら!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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