こんにちは、なっしゅです。
ビールの国ドイツには様々な種類のビールがあります。
地理的に大別すると南ドイツではヘレス(Helles)や白ビール(Weißbier/Weizen)などの比較的コクや甘みを重視したビールが人気です。
そして北ドイツではホップ由来の苦味と爽やかさが特徴的なピルスナーが主流です。
北へ行けば行くほどホップ感は強くなり、その独特な苦味もより一層強力になる印象です。
今回紹介するJever Pilsener(イェヴァー)は、北ドイツで最も有名なピルスナーのうちの一つで、その強力なホップ感が生み出すスパイシーさが特徴のビールです。
Jever Pilsenerのホップ感は恐らくドイツビールの中でもトップクラスなのではないでしょうか?(IPAタイプのクラフトビールもあるので一概には言えませんが…)
それではJever Pilsenerを紹介していきます!
Jever Pilsenerの紹介
生産地
冒頭でも少し書きましたが、ドイツビールは北へ行けば行くほどホップ感が強くなります。
Jever Pilsenerは北ドイツフリースラント地方、北海を望むニーダーザクセン州の町Jever(イェヴァー)で醸造されています。
北ドイツ産のピルスナーということでJever Pilsenerも例にもれず、ホップ感がかなり強いドライなビールです。
Jeverの創業は1848年。
当時は地元に数あるビール醸造所のうちの一つとして小規模醸造をしていました。創業後まもなくして、当時ではまだ珍しかったボトル入りのビールを販売することでJeverの名は広く知れ渡ります。
Jeverがピルスナーとして名声を得たのはしばらく経ってからのことで、1934年に当時の醸造マスターであったErnst Böhmeが、Jeverの町で汲み上げられる醸造用軟水とホップの相性の良さを発見。
Jever Pilsenerはこうして誕生し、その独特な苦味と爽やかさが人気のビールとなります。
Jever Pilsenerの見た目
Jever Pilsenerの見た目はいたって標準的なピルスナーです。
透き通った美しい黄金色に映える真っ白な泡。
こうして並べてみると緑色のボトルがさらに華やかさを演出している気もします。
さて、強力なホップ感が特徴のビールと紹介しましたが、それはもう栓を開けた瞬間からわかります。
まだ飲んでもいないのにホップの強烈な香りが鼻腔を刺激します。
グラスに注ぎ始めたら辺りはもうホップ畑です。笑…
…とそれは言いすぎましたが、それでもその強力なホップ感は飲む前からすでに感じることができます。
それでは飲んでみましょう!
Jever Pilsenerの味
まず一口目。
口に含んだ瞬間に舌の先がピリピリするようなドライな風味と、強烈なホップ感が味わえます。
そのスパイシーで爽やかなホップの苦味と相まって、初めのうちは多少アルコール感も感じられます。
しかしながらさらなるホップ感がどんどん押し寄せてくるのでアルコールっぽさは瞬時に消え去ります。なのでアルコール臭いということは全くもってありません。
グラスに注いでいる時の香りからすでに想像できるようにホップ感がとにかく強く、モルト由来のコクや甘みといったキャラクターはほとんど感じられません。
とはいえビールなので苦味の奥にかすかにモルト由来の風味が感じられますが、ごく僅かです。
飲んでいくにつれてその強烈なホップ感に慣れてくるともう少しモルト感を感じることができますが、ホップ由来のそのスパイシーさとドライな味付けによってコクはほとんど感じられません。
適度な炭酸のシュワシュワ感と相まって、爽やかで清々しいのどごしとキレをを楽しむことができます。
ラストも引き続きホップのビター感が舌の上に長く続きます。
これぞ北ドイツ産ピルスナーという味わいです。
普段からヘレスや白ビールを愛飲している南ドイツの方々には、その強烈な苦味と刺激であまり好まれないかもしれません。
ですが、普段からピルスナーを飲んでいて、のどごしやキレを重視する日本人には受け入れられること間違いないと思います。
Jever Pilsener ビールレポート
ビール好きの筆者なっしゅによるJever Pilsenerの独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | ピルスナー |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 4.9% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.3% |
発酵種類 – Gärung | 下面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | 167 KJ / 40 Kcal |
原材料 – Zutaten | 水・大麦・ホップ・酵母 |
もうすでにお伝えしてきたとおり、Jever Pilsenerにコクと甘味を求めてはいけません。笑
このビールはそのホップのスパイシーさ、ドライなのどごしとキレを楽しむピルスナーです。
アルコール度数はピルスナーとして標準的な4.9%。
ホップの爽やかな苦味とその香りが特徴的なビールで、ボトルが緑なのもなんだか視覚的にホップ感の強さを醸し出しているような気もします。
とにかくさっぱりした風味が特徴なので、濃い味付けの料理やこってりしたものと付け合わせると最高です。
ドイツビールですが、和食にはベストマッチかもしれません!
まとめ
Jever Pilsenerは、その素晴らしいのどごしが最高に心地よくてガンガン飲めてしまうビールです。
ただし強烈なホップ感が生み出すそのビターな香りと味、飲んだあともジワーッと続くホップの苦味はなかなかクセがあるので苦いのが苦手な方にはあまりおすすめできません。
ですがビールはのどごしとキレが命!と考えているビール大好きな方にはぜひ一度試していただきたいビールです。
国産メジャービールでアサヒスーパードライがタイプの方に向いていると感じます。
ですが後味に残るホップ感やそのスパイシーさはスーパードライの比ではありません。笑
ホップのクセが強めのビールですが、逆にそのビターかつスパイシーな風味が病みつきになる、そんなJever Pilsenerの紹介でした。
日本へも輸出されていて購入することが可能ですので、見かけた際はぜひ一度お試しください!
きっとあなたもそのホップ感に夢中になること間違いなしです!
ピルスナーの上品な香りを楽しむのであれば是非専用のグラスと一緒にお試しください!おすすめはこちら!
Jeverよりもマイルドなピルスナーが飲みたい方におすすめできるのがKrombacher(クロンバッハー)です。
大手スーパーマーケットのイオンで取り扱いが始まり、気軽に購入することができる本格ドイツビールです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント