まずはじめに、世界で初めてピルスナーを生み出した国はどこでしょうか?実はドイツではありません。
世界初の元祖ピルスナーといえばチェコのプルゼニで造られているPilsner Urquell(ピルスナーウルケル)です。
Pilsner Urquellについて詳しくはこちら!
ではドイツ初のピルスナーはどれでしょう。
実は日本にも輸出されていて、お店などで目にする機会も多いビールです。
正解は、白いラベルに金色のロゴが目を引く、Radeberger Pilsner(ラーデベルガー)です。
今回は、ビールの国ドイツの元祖ピルスナーであるRadeberger Pilsner(ラーデベルガー)を紹介していきます!
Radeberger Pilsnerの紹介
生産地
Radeberger Pilsnerはドイツ東部ザクセン州の州都ドレスデン近郊、Radebergで造られています。
Radeberg(ラーデベルク)で造られているビールだから、Radeberger(ラーデベルガー)です。
醸造所は1872年創業。ピルスナーというビールカテゴリーが確立されて間もない草創期からピルスナーを造り続けている老舗醸造所です。
ピルスナーといえばチェコ産だった当時、Radebergerはドイツでピルスナーを普及させるために独自改良を続けて、”ドイツ産ピルスナー”を確立しました。
元祖ドイツ産ピルスナーとして、当時のザクセン王フリードリヒや、鉄血宰相として名を馳せたビスマルクにも愛されたビールとしても有名です。
見た目
伝統的なピルスナーの特徴を踏襲した黄金色です。濃さはきもち薄めな感じがしました。
炭酸の強さは普通です。適度なシュワシュワ感がビールに視覚的な華を与えています。
泡立ちも一般的なピルス同様、簡単に立ちますが泡持ちは良くなくすぐに消えます。
元祖ピルスナーであるチェコ産Pilsner Urquell(ウルケル)と比較してみてみると、やはり色味は多少Radebergerのほうが薄いです。
味
Pilsner Urquell(ウルケル)ほどではないですが、栓を開けたときにホップの香りが広がります。
この時点で、香りを楽しみながら飲むビールであることがわかります。
そして飲んで見ると、マイルドな口当たりですが、ホップの爽やかな苦味が鼻腔に広がります。
Pilsner Urquell(ウルケル)のような”青々しさ”は強くなく、僅かですがモルトのコクも感じることができます。
モルトの重厚感や甘みがうまく活かされているところにドイツビールらしさを感じますね。
たまにしかピルスナーを飲まない方にも、比較的飲みやすいピルスナーであると思います。
ビールレポート
ビール好きの筆者なっしゅによるRadeberger Pilsnerの独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | ピルスナー |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 4.8% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.65% |
発酵種類 – Gärung | 下面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | 172 kJ / 41 kcal |
原材料 – Zutaten | 水・大麦・ホップ・酵母 |
アルコール度数はピルスナーとして平均的な4.8%。
ホップの香りが強めで濃いイメージがありますが、アルコール度数は高くはありません。いたって普通です。
ドイツビールらしいモルトの甘味も後味として感じることができます。
元祖ピルスナーであるチェコ産ビールにある強力なホップ感と、ドイツビール伝統のモルトの重厚感をうまくかけ合わせた、これぞ元祖ドイツ産ピルスナーという感じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
元祖ドイツ産ピルスナーであるRadeberger Pilsner(ラーデベルガー)は、ドイツビールのキャラクターとチェコビールのキャラクターをうまく融合させたいいとこ取りビールでした。
日本にある国産ビールもほとんどがピルスナー。
是非とも日本のビールとしっかりと飲み比べしたいですが、ドイツではなかなか手に入らない…ごめんなさい。いずれアップデートします!
ちなみにRadeberger Pilsnerをレストランで頼むと、ワイングラスのような”脚付き”のチューリップグラスで提供されます。
ペールエールほど香りが強いわけではないですが、ホップの爽やかな香りがより一層楽しめますのでおすすめです!
日本でも最近手にすることが可能な元祖ドイツ産ピルスナー、Radeberger Pilsner。
是非一度お試しください!
Radeberger Pilsnerにぴったり。筆者おすすめのグラスはこちら!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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