こんにちは。なっしゅです。
ドイツのビールを飲んでいると、それはまあ○○初という表記が多いこと多いこと。笑
そんなビールの中でも今回の醸造所は最古級です。
その昔、ビールは神聖なものとして扱われ、修道院で醸造されていました。
Weltenburger Kloster(ヴェルテンブルガークロスター)は修道院醸造所の元祖です。
ちなみにKloster(クロスター)というのは”修道院”という意味です。
なんとWeltenburger Kloster、誕生は1050年!世界最古の修道院醸造所です。
1050年って日本はまだ平安時代です。
10円玉のデザインで知られる平等院ですら1052年創建です。それより僅かですが歴史が長いだなんて歴史が長すぎてもはやよくわかりません。笑
今回はそんな古級の醸造所、Weltenburger Klosterのヘレスを紹介していきます!
Weltenburger Klosterの紹介
生産地
およそ1000年近い歴史を持つWeltenburg修道院は、ドイツ南部バイエルン州中部に位置するレーゲンスブルク(Regensburg)近郊、Kelheim(ケールハイム)にあります。
しかしながら今回紹介するヘレスは、レーゲンスブルク市内にあるBischofshofという別の醸造所で生産されています。
Weltenburg修道院からは約30キロほど離れています。
見た目
見た目は一般的なヘレスと同様、透き通った黄金色です。
決めの細かい泡が注ぐ際にきれいに立ち上がりますが、すぐ消えます。
味
とても口当たりの良い軽い風味のヘレスです。そして素直に甘い。
ホップ感はほとんど感じられず、スッと入ってくる感じです。
炭酸もかなり弱めで、シュワシュワ感はほとんどありません。とはいっても、ガスの抜けた感じではなく、心地よい微炭酸のような感じです。
炭酸特有のチクチクした刺激はかなり抑えられています。
後味もさっぱりとしていて、落ち着いたキレのある風味が特徴的。
全体的にとても軽い仕上がりで、モルトの甘味が活かされている、そんなビールです。
Weltenburger Kloster Hell ビールレポート
ビール好きの筆者なっしゅによるWeltenburger Kloster Hellの独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | ヘレス |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 4.9% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.6% |
発酵種類 – Gärung | 下面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | 158 KJ / 38 Kcal |
原材料 – Zutaten | 水・大麦・ホップ・酵母 |
まとめ
アルコール度数は4.9%で、いたって標準的なヘレスのアルコール度数です。
Weltenburger Klosterは世界で初めての修道院醸造所ということで昔ながらの強ビール(Starkbier)のようなイメージをしていたのですが、そこはやはりヘレスということもあって、落ち着いた味わいになっていました。
予想外だったのは、まろやかすぎると言っても過言ではないその風味で、今まで飲んだビールで市販されているものの中では炭酸が最も少ない部類のビールのひとつなのではないかと思います。
もちろん樽詰のものなどでは炭酸が軽いものも多くありますが、ボトリングされているものでこれほど微炭酸なものは珍しいです。
(決して時間のたった古いビールを飲んだのではありません!笑)
モルトの甘みを低刺激で味わいたいのであれば、Weltenburger Klosterのヘレスを強くおすすめします!
ちなみにこのWeltenburger Kloster、日本へも輸出されているようなのですが、白ビール(Weißbier/Weizen)しか日本で見たことがありません。
ヘレスも販売されていると良いのですが…
ヘレスなどのラガービールを楽しむのに最適なグラスはこちら!
ということで、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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