ミュンヘン生まれの白ビール(Weißbier/Weizen)専門ブランド、Schneider Weisse(シュナイダーヴァイセ)のビールは今回で3種類目となりました。
今回紹介するのはSchneider Weisse Helle Weisse (TAP01)です。
TAP01なので、Schneider Weisseの造るビールの中でこれが最もポピュラーなビールだと思います。
それではSchneider Weisse Helle Weisse (TAP01)を見ていきましょう!
Schneider Weisse Helle Weisse (TAP01)の紹介
生産地
毎度おなじみのSchneider Weisse(シュナイダーヴァイセ)。
創業の地はミュンヘンですが、現在の生産地はバイエルン州レーゲンスブルク(Regensburg)近郊の町ケールハイム(Kelheim)です。
Schneider Weisse Helle Weisse (TAP01)の見た目
早速他の白ビールと比較していきましょう。
まずは兄弟ビールであるSchneider Weisse Original Weissbier (TAP 07) との見た目の比較です。
違いは一目瞭然ですね。
圧倒的にOriginal(TAP07)のほうが濃く暗い色をしています。
ここでいうOriginalは最もポピュラーな種類というわけではなく、もともとの白ビールを復刻した”原点”という意味でのオリジナルということだと思います。
実は白ビールは誕生したとき、画像のように白くなく濃い茶色をしていました。その当時の見た目、味を再現しているため画像右側のOriginal(TAP07)は濃い色合いをしています。
カテゴリーこそ白ビールですが、キャラクターはどちらかと言うとDunkel(デュンケル)に近く、別の種類のビールのように見えます。
Schneider Weisse Original Weissbier (TAP 07)について詳しくはこちら!
それでは次に世界的白ビールブランドのErdinger(エルディンガー)の最もノーマルな白ビールと深くしてみましょう。
この比較は興味深いです。
Erdinger Weißbierのほうが若干明るい色をしています。
Schneider Weisse Helle Weisse (TAP01)はオレンジ色が強めです。
Erdinger Weißbierについて詳しくはこちら!
最後は同じくミュンヘン生まれの白ビール、Franziskaner Weissbier(フランツィスカーナー)と比較してみましょう。
ビールの色はほとんど変わりありません。
さすがどちらもミュンヘン生まれ。
ミュンヘンの人はきっと白ビールはこのくらいのオレンジ色が標準的なのだと考えているのかもしれません。
Franziskaner Weissbierについて詳しくはこちら!
それでは気になる味はどうなのでしょうか。
見た目が同じなら味も似ていると思いますが、キャラクターは若干異なっています。
Schneider Weisse Helle Weisse (TAP01)の味
白ビールといえば小麦由来の芳醇なコクとあの”バナナ風味”が特徴です。
これまで紹介してきた白ビールの中で最も”バナナ感”が強かったのは、今回紹介しているSchneider Weisse Helle Weisseと見た目がそっくりなFranziskaner Weissbierです。
さて実際に飲んでみると、Schneider Weisse Helle Weisseの”バナナ感”はかなり落ち着いています。
想像していたよりもかなりあっさりとしています。
上記見た目のところで比較したバイエルン生まれのメジャー白ビールと”バナナ感対決”をしたとすると、
Franziskaner Weissbier > Erdinger Weißbier > Schneider Weisse Helle Weisse (TAP01)
となります。
”バナナ感”が落ち着いている分、モルトのコクをより感じられる味となっています。
Schneider Weisse Helle Weisseは全体的にさっぱりとした味となっていて、白ビールの中ではかなり淡白な飲み心地が特徴的です。
白ビールといえば、甘く芳醇な香りと重厚感のある口当たりとコクがその主たるキャラクターといえます。
しかしSchneider Weisse Helle Weisseは、そのさっぱりとした飲み心地ゆえにキレがあり、後を引く感じもそこまで強くありません。
飲み終えた後に若干の”バナナ感”が舌の上にふんわりと残りますが、すぐにモルトの優しい風味に変化して消えていきます。
Schneider Weisse Helle Weisseは、コク、芳醇さ、甘みのバランスがしっかりと取れていてキレがある、ニュートラルな味わいが特徴的なビールです。
Schneider Weisse Helle Weisse(TAP01) ビールレポート
ビール好き筆者なっしゅによるSchneider Weisse Helle Weisse(TAP01)の独断レビューです。
ビールカテゴリー – Bierstil | 白ビール |
アルコール度数 – Alkoholgehalt | 4.9% |
麦汁比重 – Stammwürze | 11.3% |
発酵種類 – Gärung | 上面発酵 |
カロリー(100ml) – Brennwert | 159 kJ / 40 kcal |
原材料 – Zutaten | 水・小麦・大麦・ホップ・酵母 |
Schneider Weisse Helle Weisseはビール自体の色こそ濃いめですが、白ビールの中でもすっきり感重視のビールです。
ですがさっぱりしすぎて軽いというわけではまったくなく、モルトのコク、小麦由来の芳醇な香りと甘みがバランス良く存在していて飲みやすい仕上がりとなっています。
アルコール度数は4.9%と白ビールにしては若干少なめとなっています。
口あたりもよくすっきりとしているので、ごくごく飲めてしまう白ビールです。
まとめ
白ビールには色の濃いものも数多く存在しますが、見た目と味は比例しないことがわかりました。
白ビールの特徴も味わいつつでもさっぱりとした飲み心地が良いという場合、Schneider Weisse Helle Weisseは必ず選択肢のうちの一つとなることでしょう。
白ビール(Weißbier/Weizen)の芳醇な香りをより楽しむことのできるおすすめのグラスはこちら!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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