こんにちは、なっしゅです。おかげさまでビールレポートと紹介記事が増えてきたので、ここで一度、ドイツビールの人気ランキングを紹介したいと思います!
ビールの国ドイツには数千のビール醸造所が存在し、その数と種類の多さは世界でもトップクラスです。
そんなドイツで最も愛されているビールは一体どのブランドなのか、気になりますよね。
ドイツビールといえば皆さんはどのブランドを思い浮かべますか?
世界的に有名なBeck’s(ベックス)や、バイエルンで人気のあるPaulaner(パウラーナー)など、どちらも日本で購入する事ができて身近なドイツビールとして名が挙がると思います。
Beck’sについて詳しくはこちら!
Paulanerについて詳しくはこちら!
しかし!Beck’sもPaulanerも1位ではありません!笑
このランキングを見れば、人気のドイツビールブランドはもちろんのこと、ドイツ人がどんなビールを好んでいるのかすぐに分かります。
今回のランキングは、イギリスの市場調査及びデータ分析会社であるYougovが、1年以上かけて3万人のドイツ人に対して調査した結果を元にしています。
その集計結果をベースに、今回はドイツ人が選ぶドイツビールTop10を紹介していきます!
ランキングはドイツ紙Sternのサイトから確認することができます。
日本でも馴染みのあるドイツビールが多数ランクインしているので、人気のドイツビールを日本で買うことも可能です!
気になったビールは是非一度飲んでみてください!
それでは第10位から発表です!
下の目次はサーッとすっ飛ばしたほうがワクワクしますよ!笑
ドイツ人が選ぶドイツビール人気ランキングTOP10
第10位 Veltins(フェルティンス)
まず10位にランクインしたのは、ドイツ西部ノルトラインヴェストファーレン州のザウアーラント(Sauerland)地域発のビールブランド、Veltins(フェルティンス)です。
そしてVeltinsブランドで最もメジャーなのがVeltins Pilsenerです。
ホップ感はかなり控えめで、キレとすっきり感重視のピルスナーであるVeltins Pilsener。
アルコール度数は4.8%でピルスナーとしては標準的です。
Veltins Pilsenerはピルスナー特有の苦味をかなり抑えていてさっぱり感が特徴のビールのため、のどごしさっぱりめでキレのあるビールが好みな人、ホップのビター感が得意ではない方におすすめできるビールです。
Veltinsについて詳しくはこちら!
第9位 Jever(イェヴァー)
第9位にランクインしたのは、ドイツで最もホップ感が強いビールの一つともいわれる北ドイツ、フリースラント地方産のビール、Jever(イェヴァー)です。
Jeverの代表的なビールと言えばもちろんJever Pilsenerです。
アルコール度数はピルスナーとして標準的な4.9%です。
強力なホップ感が特徴のビールで、それはもう栓を開けたときからわかります。
グラスに注いでいる間すでにホップの強烈な香りが広がります。
そしてそのホップ感が特徴なビール故に、Jever Pilsenerにコクと甘味を求めてはいけません。
このビールはそのホップのスパイシーさ、ドライなのどごしとキレを楽しむピルスナーです。
Jeverについて詳しくはこちら!
第8位 Franziskaner(フランツィスカーナー)
第8位にランクインしたのは、ミュンヘンが誇る白ビールブランドのFranziskaner(フランツィスカーナー)です。きっと日本でも目にしたことがある方が多いと思います。
白ビールで有名なブランドなので、Franziskanerでもっとも人気があるのは言わずもがなFranziskaner Weissbierとなります。
Franziskaner Weissbierは白ビールの特徴であるフルーティーさ、特にあの”バナナ感”が存分に楽しめるビールです。
他のメジャーな白ビールであるErdingerやSchneider Weisseと比較しても、”バナナ感”は強めで甘く濃厚な香りが楽しめるビールです。
アルコール度数は白ビールとして平均的な5.0%。
白ビールなのでホップの苦味はほとんど無く、芳醇な香りと味わいを飲み終えるまでずっと楽しめるため、ビールに苦味が苦手な方やビターなのが好きではない方にはぜひおすすめしたいビールです。
Franziskanerについて詳しくはこちら!
第7位 Radeberger(ラーデベルガー)
第7位にランクインしたのは、”元祖ドイツ産ピルスナー”として知られるRadeberger(ラーデベルガー)です。
創業は1872年とドイツのビール史では比較的浅いほうですが、ピルスナーというビールカテゴリーが確立されて間もない草創期からピルスナーを造り続けている老舗醸造所です。
そんなRadebergerで最もメジャーなビールはもちろんRadeberger Pilsenerです。
元祖ドイツ産ピルスナーとして、当時のザクセン王フリードリヒや、鉄血宰相として名を馳せたビスマルクにも愛されたビールとしても有名です。
ホップの香りが強めで濃いイメージがありますが、アルコール度数は決して高くはありません。
その度数はピルスナーとして平均的な4.8%。
ドイツビールらしいモルトのコクも後味として感じることができます。
元祖ピルスナーであるチェコ産ビールに通ずる強力なホップ感と、ドイツビール伝統のであるモルトの重厚感をうまくかけ合わせた、これぞ元祖ドイツ産ピルスナーという味わいが楽しめるビールです。
Radebergerについて詳しくはこちら!
第6位 Paulaner(パウラーナー)
第6位にランクインしたのは、ミュンヘン生まれの世界的ビールブランドであるPaulaner(パウラーナー)です。
日本へは主にPaulaner Weißbier (白ビール)が販売されているのを見かけます。
世界的には白ビールブランドとして認知されていることの多いPaulanerですが、お膝元であるミュンヘンではやはりヘレス(Helles)の遭遇率が非常に高いです。
モルトのコクと甘さを重視した軽い口当たりのヘレスは、南ドイツの人々が最も愛するビールスタイルの一つです。
その他にも季節限定でオクトーバーフェストビール(Oktoberfestbier)も醸造しています。
Paulanerはミュンヘンのオクトーバーフェストでビールを振る舞うことのできる6大ミュンヘンビールのうちの1つです。
Paulanerについて詳しくはこちら!
第5位 Bitburger(ビットブルガー)
さて、第5位にランクインを果たしたのは、ドイツ西部ラインラントプファルツ州(Rheinland-Pfalz)産のビールブランド、Bitburger(ビットブルガー)です。
ドイツの住んでいる方には、サッカー放送の時のCMなどで頻繁に見かけることが多く、おなじみのブランドだと思います。
Bitburgerブランドで最も人気のあるビールといえばもちろんBitburger Pilsです。
ピルスナーなのでホップ由来の爽やかな苦味がそれなりにありますが、後に引くホップの香りはそこまで強くありません。むしろキレがよく、後味はさっぱりとしているのがBitburger Pilsの特徴です。
アルコール度数は4.8%と標準的な強さです。
最初はホップの香り。しかしその香りが長く続くわけではなく、舌にわずかな苦味を残しつつ甘みを少し感じます。でもヘレスのようなコク重視ではなく、スッと落ち着く味わいです。
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第4位 Erdinger(エルディンガー)
第4位にランクインを果たしたのは、ドイツ南部バイエルン州産の世界的に有名な白ビール専門ブランドであるErdinger(エルディンガー)です。
Erdingerは白ビール専門ブランドなので、最もメジャーなビールはもちろんErdinger Weißbierです。
白ビールカテゴリーとしてはドイツ国内で人気ナンバーワンです!
(ということでこの先のランキングに白ビールはもう登場しません!笑)
ERDINGER Weißbierのアルコール度数は5.3%と、ヘレスやピルスナーと同等、もしくは若干高いアルコールを含んでいます。
白ビール特有の芳醇で甘めな仕上がりとなっていて、ホップ特有の苦味はほぼありません。
白ビールならではのまろやかな香りが長くふんわりと残るため、キレはそこまで強くないですが、強めの炭酸が心地よいのどごしを生み出します。
日本でも頻繁に目にする機会がありますので見つけた方はぜひ一度お試しください!
Erdingerについて詳しくはこちら!
ドイツ人気ビールTOP3の前に…バイエルン州で人気のビールTOP3!
一気にTOP10を発表しても面白くないのでここで一息。
ドイツが誇るビール純粋令(Reinheitsgebot)の誕生した場所、ドイツ南部バイエルン州(Bayern)の人気ビールTOP3を紹介したいと思います。
ヒント:もう3ブランドとも上のランキングに出ています。笑
バイエルン州の人気ビール 第3位 Paulaner(パウラーナー)
やはりランクインしています。ミュンヘンが誇る世界的ビールブランドのPaulaner!やはりお膝元であるバイエルン州でも根強い人気を誇っています。
バイエルン州の人気ビール 第2位 Erdinger(エルディンガー)
バイエルンの白ビールとして世界的なシェアを誇るErdingerは地元バイエルン州でも圧倒的な支持を得ています。ドイツ全土ではErdingerが4位で、白ビールとしてドイツNo.1ブランドでしたが、地元バイエルン州では2位なところ、興味深いです。
バイエルン州の人気ビール 第1位 Franziskaner(フランツィスカーナー)
ビールの都ともいえるバイエルン州で堂々の1位に輝いたのはFranziskanerです!
ミュンヘンに住んでいる身としてはとても不思議な感じですが、どうやらFranziskanerが1位のようです。白ビールでは圧倒的にErdingerやPaulanerのほうが市場に出回っている気もしますが、気のせいですかね…
Franziskanerがバイエルン州の州都ミュンヘンに醸造所があるからNo.1なのかということは誰にもわかりません。笑
そしてもう一つ住人視点で思う点といえは、南ドイツで好まれているヘレス(Helles)がランクインしていないところです。
ミュンヘン生活では必ずといっていいほどAugustinerのヘレスが登場するのですが、ランキングには入りませんでした。いつも飲んでいるビールなので、個人的にはちょっと残念です。笑
確かにPaulanerはヘレスを造っていますが、ErdingerとFranziskanerはほぼ白ビール専門のブランドだと言えます。
バイエルン州では白ビールが最も愛されている、ということなのかもしれません。
実際の感覚と違っているのもまあ面白いです。勉強勉強…
さて、お待たせいたしました。
それではお待ちかね、ドイツ人が選ぶドイツビールTOP3の発表です!
ドイツ人が選ぶドイツビール人気ランキングTOP3
第3位 Warsteiner(ヴァルシュタイナー)
ドイツ人が選ぶドイツビール人気ランキング第3位にランクインしたのは、日本でもおなじみの大人気ドイツビールの一つ、Warsteiner(ヴァルシュタイナー)です。
ドイツのフラッグシップキャリアであるLufthansa(ルフトハンザドイツ航空)の機内ではWarsteiner Pilsenerが提供されています。
2022年頃からLufthansa機内での提供ビールはBeck’sになっています。
ということでWarsteinerブランドで最もメジャーなビールはWarsteiner Pilsenerとなります。
ピルスナーとしては珍しい、モルトのコクと香ばしさをしっかりと風味に残した贅沢なビール、それがWarsteiner Pilsenerです。
アルコール度数は4.8%とピルスナーとして標準的。
始めはホップの爽やかな香りと苦味がありますが、後半に行くにつれてモルトの優しい味わいと香ばしいコクに味が変化していくところがWarsteiner Pilsenerの特徴です。
日本でも購入可能なので見つけた方は是非一度お試しください!
Warsteinerについて詳しくはこちら!
第2位 Beck’s(ベックス)
ついに出てきましたね!ドイツビールとして最も世界へ輸出されているビール、Beck’s(ベックス)が2位にランクインです!
ドイツ人でも1位はBeck’sだと思う人がとても多い、ドイツ北部の港湾都市であるブレーメン発の世界的ブランドです。
北ドイツのピルスナーの特徴といえば、ホップ感がとても強いスパイシーなピルスナーです。
Beck’sも例にもれずホップの爽やかな香りと苦味を活かした味わいとなっています。
しかしアルコール度数はいたって平均的な4.9%。
ホップのキャラクターが全面的に押し出された風味を特徴としていますが、苦味だけが尖っているわけでは決してなく、キレ、のどごしともに優れていてとても飲みやすい仕上がりとなっています。
Beck’sのこの飲みやすさが世界中で大人気である秘訣なのかもしれません。
ドイツのフラッグシップキャリアであるLufthansa機内でも提供されているメジャーなドイツビールです。
Beck’sについて詳しくはこちら!
第1位 Krombacher(クロンバッハー)
ドドンッ!
ドイツ人が選ぶドイツビールとして人気No.1に輝いたのは、ドイツ西部ノルトラインヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen)産のビール、Krombacher(クロンバッハー)です!
ドイツにお住まいの方は一度は必ず目にしたことがあると思います。
ドイツ国内のテレビCMでも頻繁に登場し、”Eine Perle der Natur.”(”自然の真珠”)のスローガンは特に有名です。
Krombacher Pils(クロンバッハーピルス)はピルスナーの中でもモルトの甘味が活かされたとても飲みやすいピルスナーです。
アルコール度数は平均的な4.8%です。
ピルスナー特有のホップ感はもちろん適度に感じることができます。
そしてさらにモルトの旨味とコクをうまく調和させた、どんな人にも受け入れられる飲みやすいビールです。
このKrombacherの尖ったクセのない優れたキャラクターと、多くの人に受け入れられる風味が、ドイツ全土で愛されているNo.1ドイツビールになった理由だと感じます。
Krombacher Pilsは日本へも輸出されており、購入することが可能となっています。
最近では大手スーパーマーケットチェーンであるイオンが輸入を開始し、日本で最も見かけるドイツビールの一つとなっています!
Krombacherについて詳しくはこちら!
まとめ
こうしてビールブランドをランキングしていくと、いかにピルスナーが人気かということを再認識させられます。
ビールの国ドイツにはヘレス(Helles)白ビール(Weissbier/Weizen)、黒ビール(Schwarzbier)などなど、ご当地ビールがたくさんあるのですが、全体では圧倒的にピルスナーが愛されているようです。
TOP10のうち、なんと7ブランドがピルスナーを主に扱っているブランドです。
TOP3のブランドもすべてピルスナーがメインのブランドです。
そんなドイツ産ピルスナーでも、ブランドごとに異なった味や香りが楽しめます。
その中でも堂々の1位に輝いたKrombacherはやはりそのモルトのコクと甘味を美味く調和させた飲みやすさにあるのだと思います。
ピルスナー特有のホップ感が強調しすぎないKrombacherの風味は誰もがきっと美味しいと感じるはずです。
TOP10にランクインしているビールの多くは日本でも購入可能なビールが数多くあります。
ぜひ一度ドイツビールを飲み比べてみてください。
ドイツ人好みのビールのキャラクターをさらに知ることができますよ!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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